吐出量アップの新型コンプレッサー
三井精機工業は1月24、25の両日、埼玉県比企郡川島町の本社工場で主にコンプレッサー新製品を紹介する「MTF2024」を開き、販売会社やユーザーら約700人が訪れた。本社工場で開催するのは4年ぶりで、目標人数を達成した。
最も目立つ位置に並べたのはオイル式コンプレッサー「ZgaiardX」の後継機(名称は未定)だった。7.5~37kWの5容量で構成し、5~7月に順次発売を予定する。37kW機の吐出空気量は毎分7・35立方?bと従来機より5%アップし、同社は「5容量で吐出空気量はクラスナンバー1。インバータとベーシックタイプの計10機種で販売シェアアップを狙う」(佐賀良宏治営業本部長)と意気込む。従来オプションだった8台までの制御機能を標準にしたほか、6台まで簡易的に制御できる液晶モニターを22、37kW機には標準搭載する。
(写真=新型オイル式コンプレッサー)
同社は工作機械と連携しCO2削減も狙う。展示した5軸マシニングセンタ「Vertex」にZgaiardXを横づけし、細かく出力制御できることを示した。川上博之社長は「機械の需要に合わせてコンプレッサーの圧を上げ下げする。加工プログラムを先読みして行うもので、おそらく業界初」と力を込める。まだプロトタイプのオプション機能だが、今夏までの発売を目指すという。
MTFは名古屋(2月14・15日)、大阪(3月6・7日)でも順次開催する。
(写真=工作機械と連携し細かく圧力制御できることを示す川上博之社長)
(2024年2月10日号掲載)