ジェイテクト、AIエージェント実装へ
- 投稿日時
- 2025/08/14 09:00
- 更新日時
- 2025/08/14 09:00

27年4月までに設計や事務部門までAI活用広げる
ジェイテクトは専門知識がなくても誰もがAIを業務アシスタントとして活用できる「AIエージェント構想」を7月26日に発表した。
同社の第二期中期経営計画で掲げる「デジタルモノづくり」の一環として、第1フェーズに「AI活用プラットフォームの構築」を、第2フェーズで「AIエージェントの実装」を行う。2027年4月までに第2フェーズの運用環境を整備し、設計や事務系まで部門問わずにAIを活用でき、業務効率向上と新たなソリューション提案ができる体制を目指す。
第1フェーズではプログラミングが不要なノーコードAIを活用できる環境を整える。「ユーザーはプラットフォーム内に格納された画像認識、データ分析、生成AIを活用した各種アプリケーションとデータベースに保存された情報を組み合わせ、業務改革ソリューションを容易に作成できる。27年春に向けて順次拡充予定で、既に生成AIを活用し、特許調査を効率化するアプリケーションを作成。活用を進めている」(同社)と現状を説明。第2フェーズはユーザーがチャットで入力した「やりたいこと」に応じて、AIエージェントがオーケストレーターとなり、AI活用プラットフォームから必要なアプリケーションやデータを自動で組み合わせて最適な結果を提供する。専門知識が不要で誰でも容易に業務にAIを取り入れられる。
「AI活用プラットフォームの拡充と並行しながら各事業本部の社員をAI・ソフトウェア開発の専門部署に社内留学させ、AI人材を積極的に育成中。企画から生産までのエンジニアリングチェーンと、営業や調達、バックオフィスのデータをつなぐ一気通貫のデジタル流通基盤により意思決定の高度化と業務効率の向上を目指す」(同社)
(日本物流新聞2025年8月10日号掲載)