ナカトミ、今夏向け新製品どて市で
- 投稿日時
- 2026/04/02 09:00
- 更新日時
- 2026/04/02 09:00
壁ピタ設置の大型扇と4口局所クーラー
3年連続で記録的な猛暑となった昨夏に続き、気象庁は今年も夏の気温が全国的に平年より高くなると予測している。昨年6月には職場における熱中症対策が労働安全衛生規則の改正により罰則付きで義務化され、暑熱環境下での作業を行う事業者に具体的な対応が求められるようになった。
対策機器への需要が一層高まる中、ナカトミが2月27日・28日に幕張メッセで開催された「幕張どてらい市」で披露したのは、「風を送る」と「冷風を届ける」という2つのアプローチをそれぞれ進化させた新商品だった。
「キャビネットファン」(CABF-550Z、単相100V)は、従来の工場扇が抱えていた課題を構造から解決した大型送風機だ。既存機は後方吸気のため背面に50㌢以上のスペースが必要だったが、本機は前面吸気・前面吐き出しに切り替え、壁面への密着設置が可能になった。
加えて、羽根をキャビネット内に収めることで外部から見えない構造とし、安全性を大きく高めた。同社担当者は「体育館や会館など子供が集まる場所では、回転する羽根への接触や髪の巻き込みを心配する声が多かった」と背景を語る。
吸気面に内蔵したフィルターは水洗いに対応しており、メンテナンスも容易。縦ルーバーの自動スイングが最大16㍍先まで届く直進性の高い風を広範囲に振り分ける。
一方、「4ダクトスポットクーラー」(SPC-88、三相200V)は、冷房能力と分配口数の両面を同時に強化した製品だ。ダクト口数をこれまでの最大3口から4口に増やすと同時に、冷房能力を6.8㌔ワットから8.8㌔ワット(60Hz)へ引き上げた。環境負荷の低い新冷媒R32を採用している点も特長だ。
延長ダクトを組み合わせれば複数のスポットへ冷風を届けることもでき、「能力と口数を一緒に上げることで、1台でカバーできる範囲を広げた。効率的な冷気の拡散が可能になる」とメリットを話す。商業施設やイベント会場からのリース需要も見込んでおり、すでに引き合いが来ているという。
記録的猛暑が続くとされる今夏、同社の製品が現場で存在感を発揮する場面は多くなりそうだ。

4ダクトスポットクーラー「SPC-88」
(日本物流新聞2026年3月25日号掲載)