ゼネテック、3Dシミュレーションソフト「FlexSim」
- 投稿日時
- 2022/12/26 09:00
- 更新日時
- 2024/08/19 13:18
再エネ・蓄電池スタートアップが採用
ゼネテックが日本総代理店として提供する離散事象解析3Dシミュレーションソフト「FlexSim」が、自然エネルギーの普及や蓄電、送電技術の進化において新規事業を展開するパワーエックスに導入された。
パワーエックスは、岡山県に建設中の蓄電池工場における生産・出荷計画を満たす最適な作業員数や、AGVの台数、自動倉庫などの設備のスペックおよび、それらの最適な配置を検証するためのシミュレーションソフトとして同ソフトを選定した。
工場建設後も、現実空間をサイバー空間上にデジタルツインとして再現し、日々の生産需給に応じた現場の最適化に活用。設備の追加、生産ライン追加やレイアウト改善、人員増加など、事業の拡大・成長や環境の変化に応じたシミュレーションを行うなど、長期的な工場の効率化・最適化に活用していくという。
パワーエックス生産統括部井上高成シニアマネジャーは「工場立ち上げに伴う課題の早期把握や迅速な意思決定には、各部門で『出来上がりの姿の共通認識を持つ』ことが必須と考え、『FlexSim』の導入を決定した。導入の決め手は、ノーコードで直感的に、現場の3Dモデルが作成できる点。今後、工場のレイアウト検証にフル活用しながら、将来的にはサプライチェーン全体までスコープを広げ、トータルのコストや生産性までシミュレーションしていく」と語る。
パワーエックスは、自然エネルギーの爆発的普及を目指すスタートアップとして、超急速EV充電器用、家庭用、船舶用蓄電池等の電池製品の製造・販売や、蓄電池を利用したサービスを展開。また、年間最大5ギガ?hの生産能力を持つ蓄電池組立工場「パワーベース」は23年からテスト生産を、24年春から製品の出荷を開始する予定。同社は現時点で累計73億円の資金調達を完了している。
(2022年12月25日号)