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ジェイテクト、低トルク・高性能軸受を車いす競技へ応用

前輪と後輪に車いす陸上競技用軸受を搭載、漕ぎ出しの軽さとホイール速度の維持を実現した

車いす陸上・鈴木朋樹選手へ提供

 ジェイテクトはこのほど、ロードバイク用高性能セラミックボール軸受「ONI BEARING」の低トルク技術を応用した車いす陸上競技用軸受を新開発、車いすトラックと車いすマラソンで活躍する鈴木朋樹選手(所属・トヨタ自動車)に提供した。
 車いすマラソンは平均時速が317?`と原付バイクに相当するスピードで、下りコースは時速80?`に到達する高速なレース展開が見所。選手の力と共に、レーサーの性能も競技の勝敗を左右する。同社は鈴木選手の声を活かし、軸受を新開発した。軸受周りの周辺構造を見直し高速レースの耐久性を向上。軸受レイアウトと仕様を最適化し、最軽量を狙った構成により、レーサーの性能向上を図った。従来品比で30%以上の転がり抵抗損失を低減し、漕ぎ出しの軽さとホイールの速度維持を実現した。
 鈴木選手は「特に下り坂で、他の軸受との違いを感じる。下り坂で漕ぐ回数を減らせ、後半に体力を温存できて嬉しい」とコメントした。

2024810日号掲載)