簡単自動化、生産性向上を訴求
松浦機械製作所は10月25日、本社でJIMTOF2022に出展する新製品の発表会を行った。
お披露目されたのは最新キーテクノロジー「Advanced MIMS」を搭載した5軸立形MC「MX-330」、「MAM72-35V」と加工エリアを拡大した「MX420 PC10」、「MAM72-42V PC32」の4台とハイブリッド金属3Dプリンタ「LUMEX Avance-25」の計5台。
10年ぶりに刷新されたユーザーインターフェースは機械状態や運転状況を一目で確認できる機能が満載。加工スケジュール、加工進捗の表示、工具寿命、加工プログラム登録、工具段取りの漏れなど自動運転に必要な情報をまとめて表示する。「段取り作業遅れによる納期遅延や夜間週末無人運転スケジュールの人的ミスによる稼働停止を未然に防ぐため、 従来は個別に登録していた 加工データプログラム、指示書、画像データ、ワークオフセット、加工時間などをプロジェクトデータとして一括管理し、かんたん確実にスケジュール設定を行える」(同社)。
生産効率の最適化を図る、機械の稼働状況をNC画面で見える化した「稼働状況監視機能」を標準搭載。また、機械のダウンタイム削減に貢献する機能として、機内状態を監視できる「機内カメラ」、離れた場所でも稼働状況監視やパレットスケジュール編集を可能にする「マツウラリモートモニタリングシステム」、さらにクーラントの最適供給を行う「クーラント管理システム」、タンク内スラッジを9割以上回収する「スラッジ回収」をオプションで用意した。いずれも2023年2月から受注を開始、量産出荷は2023年7月を予定している。
またアップグレードされたハイブリッド金属3Dプリンタ「LUMEX Avance-25」は造形時間を従来比17%短縮するなど、高速化による生産性向上をアピールした。
(2022年11月10日号掲載)