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タカミヤ、大林組と橋梁向け懸垂式移動足場を共同開発

投稿日時
2026/03/12 09:00
更新日時
2026/03/12 09:00

開口部なく墜落リスク低減、車線規制も不要に

タカミヤは、大林組と共同で懸垂式移動足場「ムーバルデッキ」を開発しレンタルを始めた。移動機構と作業床で構成されており、開口部がないため高所作業における墜落リスクを大幅に低減できる。すべての作業を橋梁の下で行えるため車線規制も不要に。すでに中央自動車道(特定更新等)松ケ平第1橋床版取替工事や、中央自動車道(特定更新等)茂都計川橋他3橋床版取替工事のうち、大沢川橋等で実績があるという。

国土交通省の調査によると2040年までに建設後50年以上経過する橋梁は全国の約73万橋のうち7割以上にのぼるとされ、社会インフラの老朽化が社会問題となっている。橋梁のリニューアル工事では橋梁の下部に吊り足場を設置することが一般的だが、足場の組立・解体作業時には足場の端部が開口部となり、作業員の墜落災害リスクがあった。ムーバルデッキはこの墜落リスクの解消と作業の安全・効率化を主眼に置いて開発された。

同製品は移動機構と作業床で構成され、鋼桁の下フランジを把持するアームによって橋梁にぶら下がる形で懸吊(けんちょう)。レール梁と作業床の支持を油圧により交互に入れ替え、アームをスライドさせることにより「尺取り方式」で移動する。なおアームは開閉するため、添接板や補剛材などの支障物はアームを開いて移動させることで回避が可能だ。

作業の進捗に合わせて常に吊り足場の下を覆うことで開口部をなくし、墜落リスクを大幅に低減。不安定な姿勢での作業がなくなるため施工性も向上が見込める。橋梁点検・維持補修工事では、施工箇所が点在するケースも多いが、同製品は点検・補修作業に必要な最小限の作業床を自走させて施工箇所まで移動できるため、全面吊り足場の組立・解体が必要ない。すべての作業を橋梁の下で行うため、車線規制も不要だ。

部材はすべて人力で搬入・組立・解体・搬出が可能な重量・寸法のため、クレーンなどの重機も必要ない。なお同製品の一部機能は大林組と引き続き共同開発中だが、橋梁点検・補修などの分野では幅広くレンタル提供を行う方針という。

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(2026年3月10日掲載)