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常石造船、世界初LNG二元燃料ばら積み貨物船を竣工

投稿日時
2026/04/10 09:27
更新日時
2026/04/10 09:29
竣工したLNG二元燃料ばら積み貨物船「KAMSARMAX」

LNG主燃料、CO₂排出削減に期待

常石造船は331日、常石工場で世界初となるLNG二元燃料ばら積み貨物船「KAMSARMAX」を竣工した。LNGを主燃料として使用できる二元燃料機関を採用。従来の重油燃料と比べCO₂排出量の削減が期待でき、硫黄酸化物や窒素酸化物の低減にも寄与する。国際海事機関(IMO)が定めるエネルギー効率設計指標(EEDI)において2025年から適用されているPhase3規制(30%削減)を上回る基準値比50%以上の削減も実現した。

同船甲板上には高精度な溶接、防熱など高度な製造技術を要するLNG燃料タンクを搭載。常石造船の工場で製造したもので、同社は同船の建造に先立ち、LPG運搬船の圧力式タンク製造に取り組んでいた。タンク端部の鏡板成形などの課題をクリアし、製造技術を蓄積。このタンク製造技術が、今回のLNG燃料タンクの製造にも活かされた。

LNG燃料タンク製造で培った低温・圧力対応技術は、ゼロエミッション燃料であるアンモニア燃料タンク製造に共通する。常石造船の奥村幸生社長は「LNGは極低温環境への対応が必要で、材料選定や加工、溶接、防熱など高度な技術が求められる。こうした低温・圧力対応技術を社内に蓄積していくことは、需要拡大が見込まれるアンモニアなど、新たな燃料への対応、さらにはゼロエミッション船の実現に向けた重要な基盤になる」とコメントする。

常石02.jpg

LNG燃料タンクは常石造船の工場で製造

(2026年4月10日Mono Que掲載)