広い加工エリアで10インチワークも加工
中村留精密工業は11月8日、1スピンドル1タレットの精密CNC複合加工機「SC-200?U」を発売。同日から開かれたJIMTOF2022で披露した。8インチクラスのマシンながら、広い加工エリアを確保し10インチチャックの搭載も可能。標準仕様の価格は1880万円(税抜)からで、月30台の販売を目指す。
SC-200?Uは、「ワンランク上の加工へ」をコンセプトに従来機(SC-200)の各性能を向上。機体はコンパクトながら最大加工径φ390、カバー上のワークの振りはφ700と広い加工エリアを実現した。主軸モータの出力も15/11?`ワットと向上させ、バー能力やY軸のストロークも性能アップ。新型フレームの採用により剛性や加工精度の向上にもつなげる。
JIMTOF会場ではテールストック(オプション)を付けた機体を披露。重切削でもビビりの発生しない加工デモを見せ、「小さいが重切削にも10インチサイズのワークにも対応する。まさに1ランク上の加工を実現する機種」(同社)と語った。
(2022年11月25日号掲載)