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スギノマシン、ロボ切削用エンドエフェクター開発

フライス加工も高精度で

 スギノマシンは613日、ロボットによる切削加工用エンドエフェクター「SELFEEDER DUO Robot Edition」を開発したと発表した。918日から3日間、東京ビッグサイトで開催するロボット専門展示会「Japan Robot Week 2024」に出展し、10月から受注を開始する。
 本製品は産業用ロボットの先端に取り付けて、ロボットによる切削加工を可能とするロボット用エンドエフェクター。同社製のドリリング・タッピングユニットのベストセラー「SELFEEDER」をベースに、スピンドルを前進・後退させる送り機能や主軸に直行する高剛性スライドユニット、送り軸負荷検知制御システムなどを搭載することで、ロボットでの切削加工を可能にした。
 「切削加工の一連動作(加工送り・ツールの回転)はエンドエフェクターのみで完結でき、加工精度がロボットの剛性や軌跡精度に依存しないため、穴あけ・ねじ立て加工はもちろん、ロボットでは難しいとされていたフライス加工までも高精度で行うことができる」(同社)
 近年、航空機や船舶の部品、自動車向けのギガキャスト部品など、大型部品の加工需要が拡大しているが、加工内容によっては大型のマシニングセンタでは機能や能力が過剰になるケースがある。同社は多関節ロボットに切削加工能力を持たせることで、加工に関する要求能力とコストを両立することができるとみる。

2024710日号掲載)