日東工器は空気式高速多針タガネ「ジェットタガネ JT-10」を2月初旬より発売する。
ジェットタガネは先端部分の硬鋼線ニードルをエアの力で往復運動させて対象ワークの表面を叩き、剥離作業を行う作業工具。同社では軽量タイプから強力タイプまで幅広いラインナップを揃えているが、今回発売する「JT-10」はシリーズ最小・最軽量タイプ。グリップ径はφ21.5ミリと防振手袋をしていても握りやすい細身で、本体重量はわずか500グラム(エアホース含む)と、作業者の負担を軽減する。
本体はジェットタガネシリーズとしては初となるエア流量の調整機構を搭載。流量調整ツマミを調整するだけでかんたんに打撃力の調整を行える。また先端部の硬鋼線ニードルはφ1.6ミリと細身で、ボルト隅などの局所的な作業や繊細な剥離作業を行える。
ニードル鉄製とステンレス製を用意。ニードル交換は工具不要。セフティバンドの折り曲げ部分を指先で押し込み、ロックリングを緩めるだけと手軽で素早い交換を実現する。
「ダイカストのバリ取り、ワークに傷をつけたくない塗装はがし、サビ落とし、溶接スラグの除去など様々な用途に対応する」(同社)。標準価格は6万円(税別)。
(2022年1月25日号掲載)