中村留精密工業、スピード特化の複合旋盤
- 投稿日時
- 2024/10/28 11:17
- 更新日時
- 2024/10/28 11:18
棒材作業能力φ80、大径ワークに対応
中村留精密工業は、Y軸標準の上下タレットと対向2主軸を持つ複合精密CNC旋盤「WY-150V」を11月5日に発売する。「最速の、その先へ。」をコンセプトにスピードに特化したVシリーズの第3弾で、昨年発売した「WY-100V」より大径ワークに対応。旋削、ミーリングともに加工能力も高めた。標準価格は4080万円(税抜き)。11月5日からのJIMTOF2024に出展する。
条件を変えずに加工中のアイドルタイムを削る「クロノカット」などの新技術を複数搭載し、加工サイクルタイムを短縮。L/R同時加工や上下同時加工で素早い生産を行う。主軸とインデックスユニットを新設計し、全体の剛性を高め高い切削条件下の加工が可能に。熱に強いフレーム構造で熱変位も抑える。
同時に加工能力も強化した。「このクラスで初めて」(同社)直径80㍉の棒材作業能力を持つ主軸が選択可能で、最大28/15㌔ワットの強力なモーターを搭載できる。ミーリングのモーターは標準で7.5/3.7㌔ワット出力、最大回転数は毎分1万回転。大径ワークでも高精度かつ素早く加工を行う。中村匠吾社長は「Vシリーズでチャックサイズ6.8インチ、棒材作業能力で直径65~80㍉の広範囲のワーク対応力を持つWY-150Vは多くのお客様に喜ばれる」とする。
(日本物流新聞2024年10月25日号掲載)