2023年3月の竣工予定
シチズンマシナリーは軽井沢本社の敷地内に精密加工工場を新設し、工作機械を構成する基幹部品の生産能力を増強する。同社はこれまでに中期経営計画で掲げている「強固な事業基盤の確立」を目指し、中国新工場の建設やタイ工場の増床などによる生産能力の増強を進めてきた。各生産拠点では段階的に生産能力を高めており、2023年には全生産拠点での本体生産能力が現状から4割増となる見込み。
精密加工工場(建物面積4100平方?b)は来年4月に着工し、23年3月の竣工予定。増強した本体生産能力に合わせ、スピンドルなどの基幹部品を製造する。同社は「基幹部品の生産能力を6割増強し安定的な供給体制を実現する」としている。
新設する工場はロボットやAGV(無人搬送車)などを活用し自動化・省力化を図るほか、環境のみならず社会へ貢献するサステナブルファクトリーを目指す。太陽光発電や雨水活用によるクリーンエネルギーの利用、周辺地域へ電力の提供、自動化と作業環境改善による年齢・ジェンダーにとらわれない職場、軽井沢本社敷地内に生息する希少動物(絶滅危惧IB類のミヤマシジミ、絶滅危惧?U類のエゾアカヤマアリ)の環境保護などに取り組むという。
(2021年12月25日号掲載)