中部圏のドローンエコシステム構築を目指し、産業ドローンの開発・生産を手掛けるProdrone（愛知県名古屋市・戸谷俊介社長）は、10月6日にフランス共和国オクシタニー地域圏との間で「相互協力に関する覚書」を締結した。ドローン分野での研究開発、国際展開や販路拡大に向けて手を結ぶ。

Prodroneが本社を置く愛知県は、2018年よりオクシタニー地域圏と友好交流及び相互協力に関する覚書を締結し、航空宇宙分野を中心とした経済交流を進めてきた。今回、自治体間の交流を基盤に、同社は欧州最大の航空宇宙産業の集積地であるオクシタニー地域圏との協力を通じ、欧州市場への展開を進める。ドローンの研究開発、技術協力、共同プロジェクトの推進など日仏間の技術交流と産業連携を発展させる。

オクシタニー地域圏議長のキャロル・デルガ氏は「当地域にはエアバス本社をはじめ、航空宇宙産業に加えてドローン産業や教育のエコシステムも整っており、Prodroneと互いの強みを補い合いながら経済発展・環境保護・雇用創出につなげる」とし、戸谷社長は「オクシタニー地域を拠点とし、さらに欧州やアフリカへと事業展開を広げたい」と意欲を示した。

（日本物流新聞2025年10月25日号掲載）