ヤマハ発、細胞培養向け装置を産総研に納入
- 投稿日時
- 2023/02/20 09:00
- 更新日時
- 2024/08/19 13:19
ヤマハ発動機は昨年11月、細胞培養工程を効率化する細胞ピッキング&イメージングシステム「CELL HANDLER(セルハンドラー)」を国立研究開発法人産業技術総合研究所の四国センターに納入した。
2017年に発売したこのシステムは、手動では困難だった速度と精度で目的の細胞を選択、高密度培養プレートへ1つずつ移動するとともに撮像し、画像情報を取得する。ヤマハ発動機の表面実装機(サーフェスマウンター)のピック&プレース技術を応用し、微細で壊れやすい細胞に合わせて開発した吸引吐出技術や撮像・画像処理技術を搭載する。
同社は医療・健康分野を戦略事業領域のひとつと位置づけ、将来のコア事業とするための体制強化、需要創出による事業拡大を目指す。「今後、日本市場での経験に基づき、北米市場、欧州市場へも展開していく」としている。
(2023年2月10日号掲載)