日進工具がJIMTOF2024に「自信をもって出品した」(後藤弘治社長)のは超硬ロングネックボールエンドミル「XRBH230」(ボール半径0.05~1㍉の全83サイズ、11月5日発売)。プラスチック金型などに使われる焼入れ鋼SUS420J2(52HRC相当)専用で、後藤社長は「工具寿命は最低でも従来比2倍。5倍もつ場合もある」と言い切る。
サンプルで示したのはボール半径1㍉の工具を使って五角形に掘り進めた30㌢角ほどのワーク。従来品は8時間29分で折損したのに対し、新製品は9時間12分の加工後でも最大摩耗幅を0.107㍉に抑えた。「従来品だと刃物が減って熱が出てワークが茶色っぽく見えるが、新製品で加工したものにはそれが見られない。省人化には工具寿命が大事。10時間もつとわかっていれば夜にセットして帰宅できる」と利点を話す。
(2024年11月25日号掲載)