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中村留精密工業、奥行1380㍉の複合旋盤

投稿日時
2024/11/28 18:00
更新日時
2024/11/28 18:00

中村留精密工業(株)

多様な製品、狭い場所で加工

 中村留精密工業は11月5日に奥行き1380㍉のコンパクトな2タレット2主軸複合旋盤「NT-Flex」を発売した。省スペースだが同社の剛性基準をクリア。上タレットにY軸とミーリング(最大毎分1万回転)を搭載し、旋削からミーリング、ねじ切り、ギヤ加工などを限られたスペースでこなす。価格は税別2630万円で月20台の販売を目指す。
 中村匠吾社長によれば直径38㍉以下のワークの加工で多品種少量化やミーリング工程が増え、複雑化が進んでいる。旋盤系の機械でミーリング能力の不足や品種切り替え時の段取り、難削材の対応に悩むユーザーも多かったという。
 それに対し同機は高速高精度のミーリング加工や多数の工具を搭載できる能力、ワンタッチでの段取り替えなど、「この課題を解決するため中村留のすべてのノウハウをつぎ込んだ」(中村社長)。加工条件を変えずにアイドルタイムを短縮する独自のソフトウェアも標準搭載している。

(2024年11月25日号掲載)