ユニオンツール、小径工具「Vシリーズ」
- 投稿日時
- 2021/04/28 09:00
- 更新日時
- 2024/08/19 13:18
従来比半額で同等の機能
ユニオンツールは5月1日、従来品と精度や機能は同等で、価格を半額に抑えた小径のエンドミル「Vシリーズ」を発売する。コスト要求が厳しい金型メーカーなどの価格競争力の向上をサポートする。
Vシリーズは、超硬エンドミル「ユニマックスシリーズ」と同じコーティング「HARDMAX」を採用し、精度や機能はユニマックスと同等でありつつも、価格を半分に抑えた。
ロングネックのボール、ラジアス、スクエアエンドミル3機種、約100種類をラインナップした。
サイズはボールがR0・05~R1・5、ラジアスがφ0・2~2、スクエアがφ0・1~φ2まで。全てφ3シャンク、h4公差にそろえた。
精度や機能が従来品と同等のままで、価格半減を可能にしたのは、これまで培ってきたPCBドリルの生産ノウハウを活用したためだ。同社は、電子回路基板の穴あけなどで使われるPCBドリルを国内外で月3000万本製造し、高いコスト競争力を持つ。新シリーズではブランク材の加工など前工程でPCBドリルの生産ラインを活用したほか、全てφ3シャンクにそろえるなどして、コストを抑えた。
同社では、精密加工が得意な金型メーカー及び、精密部品加工ユーザーに提案していく考えで、「今後はニーズに合わせてサイズなどシリーズ拡充も考えたい」としている。
(2021年4月25日号掲載)