中村留精密工業は、工作機械に接続し素材や完成品の搬送を行うロボットシステム「RoboSync」を11月5日に発売した。専用ワークストッカーが不要で(ワークストッカーの利用も可)、素材・完成品置き場として手持ちのパレットや台車を活用可能。簡単で手軽な自動化を行える。標準価格は税別1430万円。
同製品は位置決めにビジョンセンサーとマーカーを使用。ロボットを移動させても、機械とワークストッカーのマーカーを読むことで復旧できる。ロボットやストッカーが邪魔で段取りがしづらい場合も、ロボットを移動させて元の状態に戻せる柔軟さを備える。ワークが変わった際も、ワーク情報を入力すれば再度のティーチングが不要。ロボットが機内で停止した際に元の軌跡に近い経路で復帰する機能や、工作機械の信号から加工状況を把握し、プログラムの途中から再開する機能も持つ。
メーカーやNCを問わず工作機械や洗浄装置などと接続が可能。月20台の販売を目指す。
(日本物流新聞11月10日号掲載)