荒から仕上げまで対応
オーエスジーは、アディティブ・マニュファクチャリング(AM、金属積層造形)用エンドミルを拡充した。深い切込みにも耐える3次元ネガ形状の刃先仕様を採用。高硬度鋼加工に最適化した「DUROREYコーティング」と組み合わせたことで、荒から仕上げまで高能率に安定した切削を可能にした。
ボールタイプ「AM-EBT」(R1?10)、ラジアスタイプ「AE-CRE」(6×R1?20×R3)に加えて、高送りラジアスタイプ「AM-HFC」(4×R0・5?12×R1・5)を追加した。底刃のチッピングを抑制し、良好な加工面品位を実現するさらい刃を取り入れている。
対応する被削材は、▽プリハードン鋼▽調質鋼(?70HRC)▽ステンレス鋼▽コバルトクロム基▽チタン合金▽ニッケル基合金など。切削代の大きな変動にも対応可能なことから、「肉盛り溶接面の加工にも有効」という。AM向け製品として、高送りラジアス形状のヘッド交換式エンドミル「PXHF-AM」(オイルホール付き・Φ10?20)も発売した。
(2021年4月25日号掲載)