デジタルツインテストカットの高速化へ
DMG森精機は10月26日、今年2月に開始した「デジタルツインテストカット」の計算処理を、スーパーコンピュータ「富岳」を利用することで高速化したと発表した。
デジタルツインテストカットは、加工における工作機械の動的な稼働状態をコンピュータ上で再現し、加工結果を算出する技術。テストカット要望に対し、加工工程のシミュレーションから加工条件の最適化までをデジタル上で行うことができ、最短2営業日での回答を可能にしていた。しかし複雑な曲面で構成されるブレードや金型では、解析時間が長くなる傾向があったという。
今回、富岳にデジタルツインテストカットを実装することで、実際には8時間かかる加工を98%減の10分で結果算出できるように。加工結果を短時間で得られるようになったほか、工具、ワーク、クーラントの消費抑制につながる。
(2021年11月10日号掲載)