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プロロジス、物流施設自動化の実態調査を初めて実施

投稿日時
2024/10/30 18:00
更新日時
2024/10/30 18:00
プロロジスパーク内で使用されているAMR(自立走行搬送ロボット)例 (「プロロジパーク八千代1」内)

自動化率51%

 物流施設開発を手掛けるプロロジスは、運営する関東圏の25の物流施設に入居する55社の物流企業や荷主企業を対象に、物流施設の自動化に関する実態調査を初めて実施した。調査期間は20236月から243月まで。
 調査によると、対象拠点における1工程以上の自動化率は51%、自動化ソリューション未導入の拠点は49%だった。うち複数工程での自動化を行っている割合は26%だった。荷主企業では長期的な視点で自動化を進めており自動化ソリューションの導入率は86%に上ったが、物流企業では21%に留まっており4倍の差がある。プロロジスも「一部自動化済みの企業はその後も自動化を進める傾向があり、未導入企業との格差が拡大している」とする。
 業態ではBtoBと比べBtoCでより自動化が進み、中でも出荷工程での自動化率は100%だった。ピッキング工程におけるAGVAMR、仕分け工程での立体仕分けロボットなど設置が簡単で高い拡張性のロボティクス型ソリューションの普及が進んでいるという。
 一方、2024年問題の対策として期待されるバース予約・管理システムは利用率が17%にとどまった。積み込みや荷下ろし工程での自動化も0%と、2024年問題に対する対策は思うように進んでいない現状もうかがえる結果となった。

(日本物流新聞20241025日号掲載)