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JIMTOF、オークマは小型横形MC、MSTは自動焼ばめ装置など初展示

投稿日時
2024/12/12 09:00
更新日時
2024/12/12 09:00
オークマの小型横形マシニングセンタ「MS-320H」

115~10日にかけて東京ビッグサイトで開催されたJIMTOFでは世界初公開の新製品や発売を予定する商品の展示が多く見られた。オークマは小型横形マシニングセンタ「MS-320H」を世界初公開。250㍉以下の中・小物部品加工を従来機比56%削減の省スペースで対応するのが特徴。治具への油空圧供給用に「8ポート」の治具ポートを標準装備。柔軟な治具対応が可能となり、様々な形状のワークの自動着脱ができる。「今回は量産加工の生産性を向上するローダーとの組み合わせで展示しているが、移動式協働ロボットOMR seriesとの組み合わせで多品種少量生産の自動化にも対応可能で、町工場などにも最適だ」(担当者)と話した。

MSTコーポレーションは「自動焼ばめ装置」を初出品した。円形のテーブルの外側にホルダ、内側に工具が並んでおり連続で焼ばめ、焼はずしが可能。適正温度の加熱時間とコイル冷却も含めた冷却時間によりホルダにやさしいく、スリムラインの精度と長寿命に貢献する。「今後はロボットとの連動というのも選択肢」(担当者)と話した。来年2月に出荷を開始する予定だ。

JIMTOF02.jpg

MSTコーポレーションの「自動焼ばめ装置」

■ベッセル、樹脂切削時の静電気除去提案

ベッセルは「金属加工がメインの展示会だが、樹脂の切削も増えてきて、そのお困りごとも多く寄せられる」(担当者)とし、工作機械内に発生した静電気で樹脂やプラスチックの切り粉が付着する問題にソリューションを提案。機内の静電気を中和させる静電気除去イオンバーなどのほか、来春発売予定のパルスノズルを展示していた。スパッタ除去や塗料はがしに適したリタップ専用ホルダを初出展したのはカトウ工機。フローティング構造により「クッションがネジ位相を合わせる」「下穴と芯がズレていても合わせる」「ネジ深さを狙った寸法に合わせる」とアピール。ハンディー面取り機を展開する宮川工業は、その動力だけで自走する自動面取り装置「GSA―3R」を参考出品した。他社のハンディー面取り機にも対応する。フィールドテストを実施し早ければ来年夏に量産に入るという。また同様に卓上型面取り機タイプも開発中だ。

(日本物流新聞20241210日号掲載)