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スギノマシン、完全自動の切削加工機を発売

投稿日時
2025/05/23 14:14
更新日時
2025/05/23 14:20
TTMCの外観

30年までに250台販売へ

スギノマシンは、自動化装置や製造AIソフトウエアの研究開発を行うアルムと、切削加工工程を完全に自動化した次世代型切削加工機「TTMC」の量産機を共同開発し、発売したと発表した。

TTMCはアルムが独自開発したAIソフトウエア「TTMCブレイン」を、スギノマシンの同時5軸マシニングセンタ「セルフセンタSC-V30a」に搭載した切削加工機。CADデータを読み込むだけで、機械を動かすプログラムの作成や素材・工具のセット、心出し、除去領域の測定、仕上げ加工指令など、金属・樹脂部品の切削加工に必要な全12工程を完全自動で行う。素材や工具の摩耗状態を記録し、メーカーに自動発注する機能も備え、切削加工未経験のユーザーでも複雑かつ高精度な加工を可能とする。

6月、最初のユーザーに量産機7台を納入予定で、30年6月期までに合計250台の販売を目標とする。スギノマシンの販売ネットワークを活かしながら、アメリカやインドへの海外展開も目指す。

(日本物流新聞2025年5月25日号掲載)