明星金属工業、工場の壁を園児のアートで鮮やかに
- 投稿日時
- 2021/02/10 09:00
- 更新日時
- 2024/08/19 13:20
年の瀬迫る12月22日。明星金属工業(大阪府大東市)の本社工場壁面に1枚の鮮やかなデザイン画が出現した。道行く人はよくできたアートだと思うかもしれないが、実はこの絵を製作したのは工場に隣接するひらりす保育園の園児たち。明星金属工業の上田幸司社長が発案し、ひらりす保育園の毎年の卒園事業として採択された取組みによるものだ。
明星金属工業では夏場の工場内の室温上昇を防ぐために窓に遮光板を設置。すると景観が殺風景になってしまったため、何かに利用できないかとひらりす保育園にデザイン画の製作を依頼したという。そこで同園では子供向けアートイベントなどを手掛けるエデュセンスの指導の下、園児たちの手形・足形をもとに壁画を製作。作品は今後毎年新たに掲示され、工場の壁に10年間飾られる予定だ。
12月22日に明星金属工業で開かれた完成披露式典では集まった22人の園児たち自ら幕を外し、完成したデザイン画を披露。式典の後には工場見学も行われた。上田社長は「予想以上の仕上がり」と話しつつ、「これを機に子供たちにモノづくりに興味を持ってもらえれば」と期待を寄せた。
(2021年1月25日号掲載)