ナカトミはスポットクラーラーで冷房能力3.0kW以上の6アイテム(プレミアムシリーズ)を環境に配慮した冷媒R32に転換。環境対応を強めるとともに、スタンダードシリーズとの住み分けで巧みな価格戦略を展開。ニーズに合わせて選べる豊富なラインアップで夏商戦を戦う。
プレミアムシリーズは従来の冷媒R410Aに対して地球温暖化係数(GWP)が約3分の1となる冷媒R32を採用。従来品に比べ、冷媒封入量の削減も実現した。
「低価格を求める現場も多く、需要の多い冷風口が一口タイプのゾーンでもあるスタンダードシリーズの販売ボリュームが大きい」(担当者、以下同)と説明する。
今夏は、冷媒R32を採用し、特に冷風口が二口、三口タイプをそろえるプレミアムシリーズを強力に訴求。「買い替えの際、環境負荷の少ないR32のプレミアムシリーズはどうですか」と訴えていく。
■クラス最大の冷房能力、低価格需要対応も
「プレミアムシリーズの冷風口が二口、三口タイプは冷媒R32を採用したが価格を据え置いてユーザー様に負担をかけていない」とする。
プレミアムシリーズの一口タイプは、価格は少し上がるが冷房能力を3.0kWにアップ。スタンダードシリーズの一口タイプ2.5kWと差別化を図った。「『冷媒ガスが変わって、環境にいいかもしれないけど、涼しさは一緒だよね』となってしまわないように、パワーアップした冷房能力で涼しさを体感してもらいたい」という。同社は巧みな価格戦略で、環境負荷低減に対応しつつ引き続き低価格を求めるゾーンも取り込む。
プレミアム・スタンダードシリーズともに、冷房能力も含む性能表示については日本冷凍空調工業会JRA4040規格準拠とし、また全機種で全閉式ファンモーターを採用し、ほこりの侵入をシャットアウト。安心で長持ちするスポットクーラーを提供する。
(2024年4月25日号掲載)