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川崎重工業、鴻海と看護師補助ロボ開発

投稿日時
2025/08/04 09:00
更新日時
2025/08/04 09:00

川崎重工業は、台湾の鴻海科技グループと提携し、看護師補助ロボット「Nurabot(ヌーラボット)」を共同開発した。2026年度の市場投入を目指し、今年4月から台湾の国立病院で実証実験を進めている。

医療従事者の人手不足が深刻化する中、特に台湾では看護師の過酷な労働環境が社会課題となっている。Nurabotは、川崎重工業が開発した自律走行型ソーシャルロボット「Nyokkey」をベースに、看護師の業務補助を目的として特別に設計。物を掴む2本の腕、荷室、自走機能を備え、主に採血検体や薬剤の輸送、入院時の施設案内、患者向け衛生教育といった業務を看護師に代わって担う。

川崎重工業の産業用ロボット分野で培った技術力とソーシャルロボットの開発知見と、鴻海科技グループのソフトウェア開発能力に、実証病院の臨床看護の知見を取り込むことで、現場の課題に即した設計とした。

ベースとなったNyokkeyは、製造業や介護施設、飲食店など広範囲での活用を想定した汎用プラットフォームであり、Nurabotへの応用は海外医療分野での初事例となる。

(日本物流新聞2025725日号掲載)