工具の歴史と豊富なラインナップで興味の種まく
TONEは、河内長野市が開いたオープンカンパニーイベント「ワークワクワク河内長野」に参加し、本社ショールームを11月22日~24日の期間限定で公開した。普段一般非公開のショールームは、同社が日本で初めて製造し販売したソケットレンチや「世界シェアトップ」の電動工具シャーレンチなど、4000点を超える製品を展示。馴染みのあるハンドツールから、普段の暮らしでは目にすることがない鉄骨建築向けの工具など、老若男女問わず工具への興味をかきたてるイベントとなった。
歴代の製品をずらりと並べたコーナーでは、初期のシャーレンチから現代に近づくに連れて小型軽量化していく変遷がうかがえる。時代と共にニーズが移り変わり、今では使われてない工具も展示。
その長い歴史をアピールする一方で、近年TONEが力をいれているブランディングを意識した工具の展示も。グッドデザイン賞を受賞した次世代工具シリーズは、表面にショットブラストを施し、質感を調整。掴みやすさと手入れのしやすさを両立した。
そして一番の見所は、日本の鉄骨建築の多くで使われているトルシアボルト締めの体験コーナー。適切な締付けトルクがかかると、ピンテールがねじ切れることで、きちんと締められたことがわかる。
開発部部長の塩田健一氏は「3日間で子ども連れの方から工具が好きな方など、河内長野市内外から多くの人が訪れた。定員15名のツアーがすべて満員となる日もあり、盛況を博した。親御様に連れられたというお子様が、ショールームで数々の工具を目にし、大きな興味を持ってもらえたのも新鮮。弊社の歴史の長さを知っていただいたり、色んな反応をもらえた場となった。今後も河内長野市の発展に貢献していきたい」と語った。
(2022年12月10日号掲載)