簡単・高速処理パレタイズシスを市場投入
オークラ輸送機とユニバーサルロボットは6月4日、パートナーシップ契約を締結したと発表した。同日開幕した食品製造総合展「FOOMA JAPAN 2024」でのパレタイジングロボットシステム「EasyPAL(イージーパル)」の披露を皮切りに、国内市場に向けた受注を開始した。
イージーパルはオークラ輸送機のティーチング支援システム「OXPA-Qm」とURの20?`可搬の協働ロボット「UR20」を組み合わせたパレタイジングロボットシステム。
OXPA-Qmはパソコンでのティーチングが可能なアプリケーションソフト。PC上で積付ける製品データを入力して、1000以上ある標準積付けパターン(パターンの追加も可能)から積付け方を選択、それらのデータをロボットに送信するだけで稼働でき、積付け方の変更も容易に行える。
UR20は可搬重量が20?`ながら本体重量が64?`と軽量(一般的な協働ロボットの約2分の1)。そのため、加減速性能が高くパレットへの積付け能力が他のパレタイジングシステムより1?2個程度多い毎分約8ケース。停止速度が速いため侵入禁止エリアも狭められ省スペース設置可能。
オークラ輸送機の小野山達夫常務は「食品業界は協働ロボット自体を知らない人も多いが反応は上々。既に当社のパレタイジングシステムを入れている企業でも、未だ人の手で行っている多品種少量品の積付け作業を置き換えたいといった声もいただいた」とコメント。初年度は20セットの販売を目標にしており、将来的には同社のパレタイジングシステムの約半数のシェアを目指す。
(2024年6月25日号掲載)