専用ソフトで教示レスも
ヤマザキマザックは10月18日、工作機械に簡単に接続できる協働ロボットセル「Ez LOADER」シリーズから、可搬重量が30?`(ハンド含む)の新たなモデル「Ez LOADER30」を発売した。従来機種と比べ可搬重量が向上し(従来は10?`・20?`)、鉄系ワークなどより幅広い加工ニーズに対応する。標準価格は税別1020万円からで、対応機種はCNC旋盤「QUICK TURN 300」や複合加工機「INTEGREX i-200H」など。年間50台の販売を目指す。
Ez LOADER30の発売に合わせて同社は、新たな専用ソフトウェア「Ez LOADER アプリケーション」を開発。工作機械の操作盤にこれを組み込むことで、従来のようにタブレット端末から動作プログラムを作成する必要がなくなり、教示レスのロボット運用が可能になる。ワーク長や重量などの情報はCNC装置から取得し、従来比で90%の項目が入力不用に。同じアプリ上で稼働監視も可能。段取り時間を大幅に削減する。
さらに自動でロボットハンドを交換できる新機能「ハンドチェンジャ」(オプション)も搭載。最大21?`までの重量物を掴めるシングルハンドと素材の搬入や完成品の取り出しを一度で行えるダブルハンドを用意し、爪の組み合わせなどを変えることで多品種少量生産にも対応する。
(2023年10月25日号掲載)