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シチズンマシナリー、自動盤に初の同時5軸

投稿日時
2021/02/15 09:00
更新日時
2024/08/19 13:17

シチズンマシナリー(株)

複雑な曲面を高精度に

 シチズンマシナリーは、主軸台移動形自動旋盤「Cincom L20シリーズ」の最上位機種として、初の同時5軸制御対応機「Cincom L20 X?UB5」(=写真)を追加。今年6月に発売する。23日開幕の「シチズンマシナリー・オンライン・プライベートショー2021」に出展した。本体標準価格(税別)は1280万円、月産10台の予定。最大加工径はφ20(オプションでφ25)。
 最新NC装置採用により同時5軸制御機能の搭載が実現した。B軸ツールの同時5軸制御は複雑で高精度な曲面加工を可能にし、医療・航空宇宙など先端分野のより複雑なワークに対応できるようになった。プログラム処理能力も向上しており、サイクルタイム短縮も可能にする。さらに、ワンチャックで可能な正面主軸の加工範囲を最大90度から110度に拡大したことで、背面側のツール本数を減らし、段取り替え時間も短縮できる。
 操作盤には15インチの大型タッチパネルを採用。ローダ/アンローダ装置、BATC(自動工具交換装置)などのオプションにも対応する。正面・背面で使用可能となったオプションのLFV(低周波振動切削)機能は切りくずトラブル解消に貢献できるほか、切削油タンクの改良などにより長時間の連続運転も可能にする。

2021210日号掲載)