電気代最大約1/5に
赤松電機製作所は3月21日、オニカゼミストコレクター用「インバータユニット」を発売。後付可能で、電気代が最大約5分の1になる、とあって発売2週間で50件以上の問い合わせがあるなど大きな反響を呼んでいる。
濱部光広営業部副部長は「設備を入れ替えるという大きな投資なしに、エコや電気代削減に貢献したいと開発が始まった」とする。
三つの運転設定で試算しており、アイドリングで消費電力約66%削減、ON/OFF切り替えで同78%削減。低速運転だけでも同46%削減などを例示する。「条件にもよるが早ければ1年程度で、購入額を回収できる」(同)とし「西日本の60Hzを54Hzにするだけで大きく削減できる。西日本でのメリットがより大きいので来る大阪と中部のどてらい市(5、6月に開かれる展示商談会)で積極アピールしたい」と笑う。
後付するためのコンパクト化には苦労した。採用したインバーターの排熱のため本来、広いスペースが必要だが「送風機メーカーならではのノウハウで排熱口とファンを設置してクリアした」(同)という。
赤松竜太郎社長は「ユーザーはカーボンニュートラル、省エネに敏感だ。既存製品に設置すればコストメリットが出るだけでなく脱炭素という社会課題解決に貢献できる。設備更新に比べ手軽であり販売者にとっても提案しやすい商材だ」とコメントした。
(2024年4月10日号原稿)