中村留精密工業は4月から工作機械および光学機械を製造する12棟の工場を含む石川県白山市の敷地内全棟で使う電力を北陸電力が提供する「グリーン特約(アクアグリーン)」(水力電源100%)で賄い始めた。これにより自社の電力使用によるCO2排出量ゼロを達成し、年間約6563?dのCO2排出量を削減できる見込み。杉の木約46万8千本が1年間に吸収するCO2に相当するという。
同社はこれまで自社工場で空調機デマンドコントローラーの取付によるピーク時集中制御、照明のLED切り替え、コンプレッサーのインバータ化などに取り組んできた。自社製品ではソフトウェア「Smart X」へのエコモード機能の追加によりサーボモーターの電源オフ、自動モニターオフ、自動照明オフ、モーター加減速出力制限といった機能を追加し、製品の消費電力を削減。 また電力制御システムの改善により油圧インバータ制御、ファン停止機能を追加搭載し、消費電力を減らしてきた。
(2021年4月25日号掲載)