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オークマ、3次元計測対応の門形MC

オークマ(株)

校正容易に、診断機能も

 オークマは、荒加工から仕上げ、機上計測まで1台で完結させるプレス金型向け門形マシニングセンタ「MCR?SSuper)」を発売した。精度安定診断機能と誰でも簡単に空間精度を点検・校正できる「3Dキャリブレーション」を搭載。経験の少ないオペレータでも広い加工空間全域を高精度に維持できるようにした。
 3Dキャリブレーションとして、機上での三次元計測を可能にした。加工機から計測機へのワーク搬送と段取り作業を削減し、必要に応じてそのまま修正加工できる。年間を通して変化する工場内床面水平度への影響を受ける機械精度を短時間で校正する。
 精度マスタとタッチプローブで計測。自動補正することで最短50分で校正を完了させ、2?b四方の空間で11マイクロ?b(実測値)の精度を実現するという。計測した加工結果と加工時の機械状態を紐づけて記録し、加工改善の分析を容易にした。
 熱変位制御技術「サーモフレンドリーコンセプト」の採用で、環境温度8度変化におけるコラムの倒れ変化量を従来機比5分の1に抑えた。空間補正技術との組み合わせで機械精度を低コストで維持し、「高コストな恒温設備は不要」な点も特長に挙げている。
 独自のアルゴリズムで、床面水平度と機械精度の変化を推定する精度安定機能も搭載した。変化を数値化するほか、加工、計測、校正の最適なタイミングを知らせてくれる。診断計測結果を同社のIoTソリューション「ConnectPlan」で分析できる。

202011日号掲載)