16種の計測を対話形式と補正自動化で
DMG森精機は3月25日、豊富な計測機能により計測の段取り時間を短縮するテクノロジーサイクル「Measuring Pro」を発表した。
「テクノロジーサイクル」とは「機械本体や切削工具・周辺機器のオープンイノベーション、組込ソフトウェア、CELOSなどのHMI(Human Machine Interface)を融合させたソリューション」と同社は説明。これまで専用機や専用プログラム、特殊な工具で行っていた加工・段取り・計測を、汎用的な工作機械や標準的な工具・治具により誰でも簡単に素早く立ち上げられ、高品質加工と計測が行える。
近年、ワークの複雑化・高精度化により計測工程も複雑化・高度化している。Gコードの入力や専用のマクロプログラムを作成して対応することが多いが、必要な機械システム変数や、計測動作・結果の確認といった手間が起こる。
Measuring Proは、対話形式のガイダンスに従い必要項目を入力するだけでプログラムを作成可能。マニュアルの確認やマクロプログラム作成の手間が省け、大幅な短縮を叶える。16種類の豊富な計測サイクルを搭載しており、一般的なXYZ面計測のほか、シャフト計測や回転軸位相計測といった複雑な計測にも対応する。
さらに補正フィードバック機能により自動で補正値が入力され、入力ミスを防ぎ、スムーズな補正作業が可能。設定した上限値と下限値を超えた場合は機械停止し、干渉事故を未然に防止するアラーム停止機能も搭載する。
搭載可能機種は5軸加工機「INH」シリーズ、複合加工機「NTX」シリーズ、マシニングセンタ「NVX」・「NHX」シリーズ、ターニングセンタ「NLX」シリーズ。
(2024年4月10日号原稿)