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SIRC、ダイキンの工場点検業務を年4千時間削減

投稿日時
2025/11/26 10:31
更新日時
2025/11/26 10:32
IoT角度センサユニットの設置例

IoT角度センサによるアナログ計の自動読み取りで

SIRC(大阪市中央区、髙橋真理子社長)は、ダイキン工業の化学事業部における点検作業を自社の「IoT角度センサユニット」で効率化し、年間約4000時間の点検工数を削減した。2020年度に約7000時間かかっていた点検業務が25年度には25003000時間まで減る見込みだという。あわせてアナログメーターの目視確認や点検表への記録による作業ミスも低減した。

SIRCIoT角度センサユニットは、既設の機械式アナログ1針メーターに工事不要で後付けすることで遠隔で針の角度を読み取り、通信でデータを収集する。ダイキン工業の化学事業部では担当者が圧力や温度など現場計器の数値を目視で確認して手書きで記録しており、この巡回目視点検に多くの工数が割かれていた。冬や夏、夜勤の点検は体力的な負担も大きいが、設置工事や費用面の制約からシステム導入のハードルも高かったという。8時間ごとに確認するため、設備異常の早期発見も難しかった。

こうした点検作業をダイキン工業はIoT角度センサユニットで効率化。廃液からガスを回収する装置では圧縮弁の配管の詰まりが発生し修繕費もかさんでいたが、圧力上昇を詰まりの予兆として早期に捉えることで、故障を未然に防ぐことも可能になったとする。



(2025年11月25日掲載)