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山善、協働ロボットテストラボを従来より約3倍の面積に

テックマンロボットを紹介する植島代志和技術サポート部長

 山善のトータル・ファクトリー・ソリューション(TFS)支社は822日、協働ロボットトライアル施設「協働ロボットテストラボ」を大阪府大阪市淀川区(新大阪駅徒歩圏内)に開所した。人手不足対策や協働ロボットの市場拡大に対応するため従来施設(山善本社第二ビル)の約3倍の面積に拡大され、個室型テストルームやトレーニングルームが新設されるなど大幅な拡充が図られた。
 テックマンロボット(台湾)、ファナック(日本)、ABB(スイス)の37台の最新協働ロボットを常設。個室型のワークテストルームやトレーニングルームも新設し面積は308.65平方㍍と大幅に拡張された。また他府県からのアクセスの向上も狙い。
 TFS支社の植島代志和技術サポート部長は「特に海外製の協働ロボットの試運転や対面サポートが受けられる施設が少なかった。そこで単なるショールームではなくトライアル施設が必要だった」とする。今期、協働ロボットの受注を数量ベースで前期比約40%増を目指す同支社。そのため今回の拡張で同ラボへの今期来社100社を目標とする。
 ワークテストルームではテックマンロボットの動作速度や可搬重量などを、実機で事前にテスト可能だ。3Dプリンターを常設し、対象ワークに合わせたハンド用の爪や補助器具を製作し実際の作業に近い状態でテスト出来る。
 トレーニングルームではテックマンロボット導入時の操作トレーニングを実施するほか導入企業向けに「産業用ロボット安全特別教育」も行う。
 「テックマンロボットは日本法人がないので、正規代理店の当社がメーカーに代わってトレーニングやアフターメンテナンスなどを行う必要がある」(植島部長)とする。
 ほかにコミュニティスペースでは常設展示している4台の協働ロボットの操作体験や、大型スクリーンを用いたTFS支社の自動化に関する取り組みを紹介。ほかにもユーザーだけでなく、ロボットメーカー、周辺機器メーカー、SIerが常に集う、情報交換や共創の場にしていく。

2024910日号掲載)