簡単ルート設定可能
THK(寺町彰博社長)は、独自の自律移動制御システムを搭載した搬送ロボット「SIGNAS」を開発、9月より受注を開始した。
製造・物流現場で使用されている無人搬送車の多くは、床面にルートテープを貼り誘導するタイプ。だが「SIGNAS」はロボットに内蔵されたステレオカメラで、設置されたサインポスト(目印)との距離・方位を計測し、経路に沿って走行動作(発進/カーブ/スピンターン/停止)を制御する。サインポストを置き換えるだけで簡単に移動ルートを構築できるのが大きな特徴だ。
「特別なプログラミング知識がなくても簡単に経路設定が行えるので、ロボット操作に不慣れな現場スタッフでも安心して扱うことが出来る」(THK)
また、一般的なAGVでは走行できない段差やスロープにも対応し、屋内と屋外を行き来するエリアなどでの運用も可能。障害物を検知するレーザレンジファインダとバンパーセンサを搭載するなど、安全停止機能も完備した。積載タイプと牽引タイプをラインナップ。幅広い用途や運搬物に対応する。
(2020年9月25日号掲載)