京セラ、高硬度材向け旋削インサートで新材種
- 投稿日時
- 2025/07/03 09:00
- 更新日時
- 2025/07/03 09:00

京セラは5月に旋削加工用CBNインサートの新材種「KBN015」を発売した。新開発のCBN母材に新コーティンングを成膜することで耐摩耗性と耐欠損性を高めており、55HRC以上の高硬度材の汎用加工における第1推奨材種として様々な加工に対応する。標準価格は7580円~1万1190円(税別)。
新開発のCBN母材は高純度かつ強靭なCBN砥粒と微粒セラミックバインダにより、耐熱性と耐欠損性を強化。高硬度材の連続~断続加工まで対応する高い汎用性を持つ。新コーティングは特殊TiAlN層を多層積層し、同社の従来のコーティング技術と比べ約1・3倍の耐摩耗性を発揮。CBN母材と特殊TiAlN層を密着させて膜剥離を抑え、長寿命と安定的な加工を可能にする。
(日本物流新聞2025年6月25日号掲載)