熱影響・バリ出にくいフェムト秒レーザー機をリプス・ワークスがアピール
- 投稿日時
- 2024/07/01 18:00
- 更新日時
- 2024/07/01 18:00
レーザー加工機の微細加工能力が高まっている。超短パルスレーザーに特化し受託加工とレーザー加工機の設計・製造を行うリプス・ワークス(東京都大田区)は、同社が扱うピコ秒・フェムト秒レーザー加工機はワーク材質を問わず、熱影響が少なく、バリが出にくいという。(公社)精密工学会が東京・千代田で6月10日開いた第437回講習会「最新の『金型技術』を集めました--AM、GIGAからEV応用まで--」で発表した。
同社は自社製の7台の超短パルスレーザー加工機(うち3台がフェムト秒レーザー加工機、発振器は他社から調達)を設備する。「ガラス、樹脂、セラミックス、ゴム、CFRP、ダイヤ、CBN、金属など軟らかいものから難削材まで加工でき、マイクロテクスチャリング加工(数ミクロン単位で生地の模様のように加工)ができ、機械部品の摺動抵抗を減らすなど機能を付加できる。機械加工や熱レーザー(YAG、CO2レーザー)と違い、ワークにバリ・盛り上がり・穴のテーパーを生じさせない」(受託加工グループ営業責任者の大竹俊介氏)とこれまでになかった特長を話す。
フェムト秒レーザー加工機は日本やスイスの大手機械メーカーが販売するが、「お客様の要望に応じて発振器を調達し、光路や駆動を仕事内容に応じて設計・製造できる。これにより加工性能に大きな差が出る」(同)と言う。
(2024年6月25日号掲載)