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熱影響・バリ出にくいフェムト秒レーザー機をリプス・ワークスがアピール

工具チップの凝着抑制やリチウムイオン電池電極の高品質切断にも使えると話す大竹俊介氏(上智大学・四谷キャンパスで)

 レーザー加工機の微細加工能力が高まっている。超短パルスレーザーに特化し受託加工とレーザー加工機の設計・製造を行うリプス・ワークス(東京都大田区)は、同社が扱うピコ秒・フェムト秒レーザー加工機はワーク材質を問わず、熱影響が少なく、バリが出にくいという。(公社)精密工学会が東京・千代田で610日開いた第437回講習会「最新の『金型技術』を集めました--AMGIGAからEV応用まで--」で発表した。
 同社は自社製の7台の超短パルスレーザー加工機(うち3台がフェムト秒レーザー加工機、発振器は他社から調達)を設備する。「ガラス、樹脂、セラミックス、ゴム、CFRP、ダイヤ、CBN、金属など軟らかいものから難削材まで加工でき、マイクロテクスチャリング加工(数ミクロン単位で生地の模様のように加工)ができ、機械部品の摺動抵抗を減らすなど機能を付加できる。機械加工や熱レーザー(YAGCO2レーザー)と違い、ワークにバリ・盛り上がり・穴のテーパーを生じさせない」(受託加工グループ営業責任者の大竹俊介氏)とこれまでになかった特長を話す。
 フェムト秒レーザー加工機は日本やスイスの大手機械メーカーが販売するが、「お客様の要望に応じて発振器を調達し、光路や駆動を仕事内容に応じて設計・製造できる。これにより加工性能に大きな差が出る」(同)と言う。

2024625日号掲載)