従来品比30%軽量化、持てば分かるその軽さ
産業用ハンマーにおいて国内トップシェアを誇るオーエッチ工業。そんな同社が今年相次いで「軽量化」に拘った作業工具を上市している。
そのひとつが「中空バール」だ。バールは本来、釘を抜く工具ではあるが重量物や硬いものをテコの原理で抉ったり持ち上げたりする用途でも使われる。それゆえ、本体部分には相当の負荷がかかるだけに、中空でも強度が確保されているかが気になるところだ。
「中空バールには機械構造用炭素鋼S53Cを使用しており、全体を完全熱処理していますので、曲げ折れに対し非常に強く耐久力に優れているのが特長です。また、先端部と柄の部分は溶接とカシメのダブル接合となっていますので、ガタつきや緩みの心配もありません」(同社)。
450?_サイズの平バールで重量はわずか490?c。中空バラシバールの750?_サイズで1.3?`グラム、中空カナテコバール1500?_サイズでも2・8?`グラムと従来品に比べておよそ30%の軽量化を実現している。
トラックやバス、設備のナット緩み点検や橋梁、トンネルのコンクリート点検に使われるテストハンマー。従来品は木製の柄が主流だったが、同社はアルミパイプを柄に採用した「アルミテストハンマー」を提案している。ミパイプ柄は軽量ですので手首への負担が約10%低減します。また打撃時の打音が聞き取りやすいので、点検作業に最適です」(同社)。
(2022年11月25日号掲載)