シーメンス、ラピダスの半導体開発をPLMで支援
- 投稿日時
- 2025/09/05 09:00
- 更新日時
- 2025/09/05 09:00

設計から量産まで一元管理
シーメンスデジタルインダストリーズソフトウェア(シーメンス)は、Rapidus(ラピダス)が同社のTeamcenter半導体ライフサイクル管理(SLCM)ソフトを採用したと発表した。ラピダスは北海道千歳市で最先端2ナノメートル世代のロジック半導体の量産体制構築を進めており、設計から開発、生産準備、試験、品質管理までをシームレスにつなぐことで、開発リードタイム短縮や品質向上、トレーサビリティ強化を図る。
Teamcenter SLCMは業界標準データモデルを備え、全社的な情報共有と進捗可視化を支援。最小限のカスタマイズで導入でき、急速に進化するAI技術の段階的活用や機能追加にも柔軟に対応する。プロセスデザインキット(PDK)や工程表(BOP)、品質管理を統合的に管理し、歩留まり向上と知識の蓄積・再利用を促進するほか、オペレーションの生産性強化も実現する。
シーメンスの堀田邦彦ジャパン バイスプレジデント兼カントリーマネージャーは「ラピダスは日本半導体産業復活の象徴。データ主導の開発手法により、最先端2ナノメートル半導体量産の実現という目標を支援できることを光栄に思う」と述べた。
(日本物流新聞2025年8月25日号掲載)