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パナソニックコネクト、アーク溶接機すべて直流機へ

24年3月末に交流機生産終了

 パナソニックコネクトは419日に、生産するアーク溶接機を交流式から直流アーク溶接機へ置き換えると発表した。同社は3月にインバータ制御の直流アーク溶接機の新製品「DS2」シリーズを発売しており、これを機に環境負荷が低い直流機への置き換えを推進し「パナソニックグループの環境コンセプト『Panasonic GREEN IMPACT』を実現していく」(同社)としている。
 国内におけるアーク溶接は、構造がシンプルで比較的安価で耐久性に優れる交流アーク溶接機が主流だが、アークが不安定で電撃リスクも高いという課題がある。一方、直流機は海外では多く使われており、インバータ制御による消費電力の削減や、長い延長ケーブルでも電流ドロップが少なく安定的に使えるというメリットがある。
 最新インバータ制御回路を搭載するDS2は、従来型交流アーク溶接機と比べ消費電力を27%削減し、省エネ回路により待機時も節電できるなど、高い省エネ性能を発揮する。
 交流機の受注終了は20239月末、生産終了は243月末の予定。生産終了については早まる可能性があるが、パナソニックブランドの製品についてのサービス対応は継続する。

2023515日号掲載)