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日本ドナルドソン、長寿命フィルター搭載の集塵機

より安全な作業現場に

 働きやすい工場環境をつくるうえで、労災を防ぎ作業者の健康を守ることは何よりも優先される。2020年には特定化学物質障害予防規則が改正され、溶接ヒュームが発生する作業では適切な換気措置が義務付けられるようになった。しかしメーカーや販売店に実情を聞くと「対策が進んだ企業はもちろん多いが、すべての企業が適切な対策を取っているかというと……」と歯切れの悪い答えが返ってくる。昨年には通称「新たな化学物質規制」が施行され事業者が適切な対策措置義務を負う物質の数は大幅に増えた。耳が痛い企業はいま一度、自社の集塵体制を見直す必要があるだろう。
 日本ドナルドソンが移動式の小型集塵機「PT-700」を提案している。特徴は独自の難燃性長寿命フィルター「ウルトラウェブ」で、捕集効率は99.9%(中位径2マイクロ?b粒子で)。目詰まりが発生しづらいためコンプレッサーの余計な負担を減らすことができる。目詰まりが起きにくいのは表面の層でダストを捕捉しろ材内部への侵入を防ぐからだ。ダストリリース性も高く、ボタンひとつでダストを払い落とす機構もついている。
 フィルターの目詰まりを確認できる差圧計もあるためメンテナンス時期を見逃すこともない。オプションで火花による火災を防ぐスパッタトラップも搭載可能だ。人手不足が深刻化するこれからのモノづくり現場で、溶接ヒュームや様々な粉塵に適切な対策を取らない現場に人が集まることは考えづらい。今こそ本腰を入れた対策が求められる。

(2024年7月10日号掲載)