荏原製作所、汚水ポンプを中国・東南ア向けに展開
- 投稿日時
- 2025/11/20 09:00
- 更新日時
- 2025/11/20 09:00
下水処理場・工場のメンテ負担軽減へ
荏原製作所はグローバル市場向け(日本を除く50Hz地域向け)に、異物が詰まりにくい構造と高効率運転を両立した汚水水中ポンプ「DKE型」を発売した。米国向けに2023年から販売してきたが、欧州や中国、東南アジア、中東などへ販売地域を拡大する。
汚水水中ポンプは下水処理場やビル・マンションの地下、工場などの排水に必要不可欠な設備。異物がポンプ内に詰まることで、運転停止やメンテナンス費用の発生が設備管理者にとって大きな負担となっていた。
本製品は非閉塞性構造と新開発の羽根車により高い異物通過性能を実現。従来の詰まりによる運転停止や分解点検の頻度を抑え、メンテナンス負担を軽減する。さらに、IE3モータの採用により最大15%の消費電力削減が可能となり、ランニングコストの低減にも寄与する。
吐出口径は65~300ミリ、モーター出力は1.5~45キロワットで、汚水や雑排水に対応。今後は日本市場および60Hz地域への展開も予定しており、同社の長期ビジョン「E-Vision2030」に基づく環境負荷低減と課題解決への貢献を目指す。
(日本物流新聞2025年11月10日号掲載)