ワルタージャパン、難削材向け材種拡張
- 投稿日時
- 2022/02/11 09:00
- 更新日時
- 2024/08/19 13:20
肩削り、倣い、高送りに適用
ワルタージャパンは、ステンレス系、難削材ワーク向けのハイパフォーマンス材種に位置付けている「Tiger・tec Silver WSM45X」の製品レパートリーを拡張した。排気系ターボチャージャー部品、タービンブレード、航空機のチタン製構造部品などの加工需要を見込んでいる。
肩削りカッタ「Xtra・tec XT M5130」、倣い加工用カッタ「M5468」、高送りカッタ「M5008」、WalterBLAXX「F5041/F5141」向けチップに使用できるようにした。材種は、耐摩耗性と靭性を兼ね備えた超硬母材に、Al2O3コーティングを施している。
ワルターによれば、「コーティングが切削熱の伝導を遮断して超硬母材を保護するため、航空宇宙産業におけるチタン合金の荒加工において、問題を解決し高い生産性を実現する」という。構成刃先の形成を抑えたうえで、確実な摩耗検知も可能にした表面処理も特長に挙げている。
(2022年2月10日号掲載)