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ワークス、微細加工技術をガラスに応用

LED照明が鏡のように映り込む、鏡面加工したガラス(左)、超硬合金製レンズアレイ金型

 微細な研削加工を得意とするワークス(福岡県遠賀郡、三重野計滋社長、社員60人)が自社のガラス鏡面加工能力を磨いている。微細金型など金属部品の受託加工に加え、半年ほど前から力を入れていることを、310日まで千葉市の幕張メッセで開かれたGrinding Technology Japan 2023で紹介した。
 同社の主要業種である半導体や精密IT機器の需要は変動が激しいため新たな柱として育てたい考え。「ガラスはキズつきやすく加工が難しいため取り組む企業は少ない。(相談を受けた)0.4?_厚の薄板の仕事は受注できそう」と言う。
 ガラスのワークのほかに試しにつくったという超硬合金製レンズアレイ金型も並べた。プロジェクターやレーザーライト向けを想定したもので、13?_角の範囲にナノマシンを使って2万を超えるセルを設けた。「22801あるディンプルの1つひとつが同じ形状でなければならない」とこの分野の厳しさを話す。納入先があるのだろうと水を向けると、「納めたことはない。ニーズがあるだろうと技術を磨いている」とのことだった。

2023325日号掲載)