金型CAD/CAMシステムの国内販売でトップシェアをもつC&GシステムズのAM(積層造形加工)と切削加工のハイブリッドCAMシステム「CAM-TOOL AM」の販売が広がっている。8月26日にウェブで開いた2022年12月期第2四半期決算説明会で塩田聖一社長が明らかにした。このCAMシステムは同時5軸加工に対応し、金型修理、複合部品加工など様々な用途を1システムでこなす。塩田社長は「AM市場はハード、ソフトとも研究段階で市場拡大には時間がかかる」と前置きしたうえで、「CAM-TOOL AMの発売当初は研究機関が主な納入先だったが、一部製造業でも導入する動きが出始めている。市場拡大に向け引き続きAM複合加工機メーカーと協力し働きかけていく」と言う。
一方で同社は得意の金型分野に加え、対象領域を拡大する。部品加工市場向け「Parts CAM」の拡販だ。「部品加工市場は金型市場の数倍あり、次世代収益源の1つになり得る。引き続き販売網を整備していく」と塩田社長は話した。
(2022年9月25日号掲載)