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DMG森精機、複合加工機NTXシリーズ第3世代

投稿日時
2025/10/09 08:00
更新日時
2025/10/09 08:00

DMG森精機(株)

NTX 3rd Generation

DMG森精機は9月初旬、複合加工機「NTXシリーズ」の第3世代として「NTX 1000/2000/2500/3000 3rd Generation(以下、NTX 3rd Generation)」の4機種を上市した。設計改善や新技術搭載に加え、これまでオプション機能だったものを標準搭載し、さらなる高精度と高生産性を追求。

ターニングセンタとマシニングセンタで行う加工を1台に工程集約するNTXシリーズは「航空や医療、エネルギー、EV、金型、半導体や精密機械など幅広い分野におけるMX(マシニング・トランスフォーメーション)を加速し、生産現場の人手不足や高精度加工といった課題に応える」(同社)。

3世代では、400V化し加工能力を高めた高剛性主軸「turnMASTER」やターンミル主軸「compactMASTER」、ミーリング加工能力と精度を高めた「turretMASTER」(オプション)に加え、全軸にフルクローズドループ制御(スケールフィードバック)と機体冷却水循環による熱変位抑制を標準装備。切削能力と精度を大幅に向上させた。タッチパネル式画面とキーボード入力を融合した「ERGOline X with CELOS X」は直観的な操作が可能で、工具段取りに必要なすべての操作を行えるマガジン操作パネルや、チャックの把握力を操作パネルから指定できる「NC-CLAMP」を標準搭載、操作性と段取り性を高めた。電波信号伝達式タッチセンサによる機内計測は繰り返し精度0.25㍈以下と機内計測も充実させた。

「機体本体や組み込みソフトウェアなどを融合した当社独自の『テクノロジーサイクル』を活用すれば、従来専用機を使っていたギヤ加工や研削加工で三次元測定機を使用していた工程をNTX 3rd Generation1台に集約できる」(同社)。

ロボットシステム「MATRIS」やガントリローダ、バーフィーダなど自動化システムも多数用意する。「自社開発の高効率トランスやGREENmode クーラントポンプの集約等により、不要な電力を抑え、エネルギー消費量を12%削減している」(同社)



(日本物流新聞2025925日号掲載)