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アマダプレスシステム、ハイテン向けサーボプレス

天井高3割減で組立可能

 アマダプレスシステム(堀江喜美雄社長)は、4月よりダブルクランクのデジタル電動サーボプレス「SWE-6040i?V(アイスリー)」(=写真)の販売を開始した。同社初となる加圧能力6000kNのサーボプレスマシン。新開発のフレームの採用により、マシンを新しい「タイロッドサイド挿入方式」にて組み立てることができ、組み立てに必要な工場天井高さを従来機比で30%低減できる。販売価格(税別)は22600万円、年間販売目標は3台。
 自動車製造業界では、車体の軽量化に向けて従来材料より薄くて硬い高張力鋼板(ハイテン材)へと置き換える動きが進んでおり、ハイテン材を加工するための加圧能力が高い、大型のプレスマシンの需要が高まっている。アマダプレスシステムでは「新製品のアイスリーは、高い加圧能力をもちながらも、お客さまの重い負担となる天井の付帯工事を最小限に抑える画期的なサーボプレス」と位置付ける。
 アイスリーでは、独自の制御で小型のサーボモーターを3基同期運転できる。これにより、機敏なスライド動作が可能となり、振り子モーション時の高生産性を実現するほか、スライド動作の応答性が高いため、同社独自の多彩なスライドモーションを生かした高付加価値成形が行える。駆動部に「ダブルクランククロスシャフト機構」を、スライド摺動部に「8面ギブガイド構造」を採用したため、高い耐偏心荷重と耐集中荷重を両立した。

2021515日号掲載)